西部警察・劇中車両編



   
ニッサン・セドリック230(NISSAN CEDRIC 230)
NISSAN CEDRIC (230)  1971.2 〜 1975.6
 

日本の半世紀に及ぶテレビ放映史上最も多く破壊されたであろう70年代の日産自動車が誇る希代の名車。日産とプリンスの合併にあたって購買層の重なる2車種(セドリックとグロリア)を初めて『姉妹車』として統合、フロントグリルやテールランプのデザインと言った細部の形状以外全て仕様を統一して発売、ライバルであるトヨタのクラウンを初めて破った成功車でもあった。西部警察劇中では黒パト・白パトは言うに及ばず犯人の逃走車両から無関係の通行車両としてまで幅広く登用され、また画面に現れれば必ず何らかの形で破壊されるカーアクションの花形であった。

 バリエーションは大きく分けてタクシーなどの商用車向けに販売された『スタンダード(DX)』と、その他の一般ユーザーをターゲットとしたGLタイプに分かれる。また72年7月に行われたマイナー・モデルチェンジによってフロントグリルやテールランプの形状が一新され、以前のものは前期型、以降のものは後期型と呼ばれている。西部警察では、第30話前後までは専ら『スタンダード』がスタントに用いられていたが、それ以降は徐々に後期型DXも劇中で破壊されるようになった。また、PART2以降では従来の4ドアセダンばかりでなく4ドアハードトップモデルも劇中に登場、スタントシーンで華々しく活躍した。
 




 
ニッサン・セドリック330(NISSAN CEDRIC 330)
NISSAN CEDRIC (330)  1975.6 〜 1979.6
 

『西部警察』制作前に石原プロモーションが手がけた刑事ドラマ『大都会PART3』においてメインの警察車両として活躍した4代目セドリック。西部警察においても第44話まで渡哲也演じる大門圭介のメイン車両として活躍したほか、西部署の警察車両においてサブメイン的な役割を果たし、また第30話以降では激しいクラッシュ・シーンに用いられることも多くなった。

 4代目セドリックも3代目の230型同様、商用車向けの廉価版グレードである『スタンダード(或いはDX)』とその他一般ユーザー向けのGLタイプに大別できる。また77年6月に行われたマイナー・モデルチェンジ以前のモデルは前期型、以降のモデルは後期型と称される。『西部警察』シリーズにおいて大門の黒パトを始め西部署の警察車両として登場したのはいずれも後期型セドリックのGLタイプで、激しいスタントに用いられることはなかったが、第30話以降で黒パトや犯人の逃走車両に起用されはじめた前期型のセドリック(グロリア)は破壊されることも少なくなかった。また第100話前後から登場するようになった後期型のグロリア・スタンダードも激しいスタントに多用されたほか、西部警察PART2以降は前期型・後期型を問わずメインのスタント用車両として華々しく活躍した。
 




 
ニッサン・セドリック430(NISSAN CEDRIC 430)
NISSAN CEDRIC (430)  1979.6 〜 1983.6
 

『西部警察』シリーズ放映開始のわずか4ヶ月前に発売され、シリーズにおいて終始西部署メインの警察車両として君臨し続けた5代目セドリック。4ドア・セダン及び4ドア・ハードトップを主軸にワゴンも加えたラインナップを展開、同年10月(奇遇にも『西部警察』シリーズ放映開始期)には国産初となるターボエンジン搭載モデルを発表、一躍脚光を浴びた高級セダン。81年6月のマイナーチェンジを経た後、83年6月に日産初のV型エンジン搭載モデルとなるY30型(6代目)セドリックへとフル・モデルチェンジされた。

 バリエーションは先代と同様、大別して商用車ベースのスタンダード・タイプと一般ユーザー向けのGLタイプに分かれる。丸目ヘッドライトを装着しているのがスタンダード・タイプ、四角目ヘッドライトを装着しているのがGLタイプとなり、先代や先々代と比べると判別は容易である。『西部警察』シリーズでは専ら前期GLタイプが警察用車両として用いられたのみで、スタンダードはタクシーなどのごく一部の車両として登場しただけであったが、西部警察PART2以降の地方ロケではスタンダードも警察車両として登場するようになり、第37話・第38話の名古屋編ではメインのスタント用車両として前期型スタンダードが何台も破壊された。また同じくPART2・第5話で後期型GLが初登場、第6話で西部署のメイン車両は全て後期型GLに入れ替えられた。
 




 
ニッサン・スカイラインC210(NISSAN SKYLINE C210)
NISSAN SKYLINE (C210)  1977.8 〜 1981.8
 

『西部警察』シリーズ初の特殊車両『マシンX』として華麗に劇中デビューした5代目スカイライン。スカイラインの伝統であるサーフラインや丸型テールランプは引き継ぎつつボディラインは直線基調に一新、日本を代表するGTカー『スカイライン・ジャパン』のフレーズで発売された。79年7月にマイナー・モデルチェンジ。それまで丸型4灯だったヘッドライトは2000GT系のモデルに限って角型2灯に変更され、また80年4月には新グレード『2000GTターボ』を追加、当時の2000ccクラスのエンジンとしては驚異の最高出力145PSをマークして市場を驚かせた。81年8月に6代目のR30型にフル・モデルチェンジ。3代目のC10型以降スカイライン・シリーズの象徴であったサーフラインが姿を消すことになる。

 『西部警察』シリーズにおいて特殊車両『マシンX』として活躍したのはC210型シリーズの最上級グレードとなる『2000GTターボ』。もっとも一口にGTと言ってもGT−E、GT−ES、GT−EXと様々なバリエーションがあるが、劇中ではバリエーションの異なる何台かを使い分けしていたようだ。デビュー編となる『西部警察』シリーズ・第45話『大激走!スーパーマシン』以降全話に登場、西部警察PART2・第15話『ニューフェイス!!西部機動軍団』にてスーパーZ及びマシンRSの登場と共に一旦姿を消すが、西部警察PART3・第47話『戦士よさらば・・・』にて保管されていた警視庁のガレージから何者かに盗み出された、という設定で再登場、犯人の仕掛けた爆弾によって爆破されるという、西部署初の特殊車両に相応しい華々しい最期を遂げた。
 




 
ニッサン・サファリ160(NISSAN SAFARI 160)
NISSAN SAFARI(160)  1980.3 〜 1987.11
 

『西部警察』シリーズ2台目の特殊車両『サファリ』として劇中デビューした同名の4WDバン。50年代に自衛隊への納入を意図して設計されたジープ『ニッサン・パトロール』の後継車種である。『ニッサン・パトロール』は自衛隊の正規車両の座こそ三菱自動車が制作した『三菱ジープ』に奪われたものの、厳しい適性試験をパスして主に地方の消防署に多数配置され、またその高い防水機能を武器に海外にその販路を求めて成功を収めた。80年3月のフル・モデルチェンジを機に車名を『サファリ』と改めたが、海外ではそれまでに培ったネームバリューを活かすために『パトロール』の車名を引き継いだ。RVブームを意識した都会的なデザインやディーゼルエンジンの採用など、官用車両としての『パトロール』のスタイルは大幅に転換されている。

 『西部警察』シリーズにおける特殊車両『サファリ』は、マシンX同様に高性能な捜査用コンピュータを搭載していた他、強力な放水機能を備えており、犯人のアジトを破壊したり逃走車両を操縦不能に陥れるのに活躍した。また西部警察PART2以降、特殊車両『サファリ』として以外にも主に地方ロケにて犯人車両や警察車両として悪路でのカーチェイスシーンに多用され、4WD車の性能を如何なく発揮した。
 




 
ニッサン・ガゼールS110(NISSAN GAZZELE S110)
NISSAN GAZZELE(S110)  1979.3 〜 1983.8  ※ 画像は兄弟車のシルビア 
 

石原裕次郎演じる西部署捜査課長・木暮謙三のプライベートカーとして登場した日産のスポーツクーペ。同時に発売された3代目『シルビア』とはフロントグリルの形状などを除いて全て同一仕様の兄弟車となるが、ガゼールとしての発売はこの型が初代となる。2000ccと1800ccの2タイプがあるが、ボディ形状は2ドア・ハードトップのみ(後に3ドア・ハッチバックを追加)で、同じ日産のスポーツ車となるスカイラインとは違い、セダン・タイプは製造されなかった。81年5月にマイナーチェンジが施された後、83年8月に2代目(シルビアは4代目)へとフル・モデルチェンジされた。

 劇中で用いられたのは特注(非売品)モデルとなるフル・コンバーチブル仕様で、マイナーチェンジ以前のモデルとなる前期型。覆面車としての役目も兼ねており、赤色灯を携行しつつダッシュボードには警察無線機も搭載している。ボンネット部の派手なペイントは車名の由来となるサバンナに生息する俊足のシカ(?)『ガゼール』をモチーフにしたもの。木暮のマイカーという性質上、木暮がたまに現場に出る時以外は画面に登場することすらなく、これと言って目立った活躍シーンはなかった。
 




 
ニッサン・フェアレディZ S130(NISSAN FAIRLADY Z S130)
NISSAN FAIRLADY Z (S130) 1978.8〜 1983.9
 

西部警察PART2・第15話『ニューフェイス!!西部機動軍団』にて西部署3台目の特殊捜査車両としてマシンRS(後のマシンRS−3)と共に配置された『スーパーZ』のベース車となる2代目フェアレディZ。アメリカ市場で成功を治めた先代フェアレディZ(S30型)同様、日産伝統のレーシング・エンジンであるL型エンジンを搭載、ボディ・シェイプも先代のスタイルを踏襲していた。また石油ショックによって先代では最大2000ccとなっていた排気量も、2800cc(L28E)と2000cc(L20E)の二本立てとなった。80年11月に、Tバールーフ・モデルが追加されたほか、翌年10月にはマイナー・モデルチェンジ。さらに82年10月には既にセドリックなど一部の車種に搭載されていたターボユニット・エンジン(L20ET)搭載のモデルがラインナップに加わった。

 スーパーZは日産自動車と日産プリンスが共同開発した捜査用特殊車両。2800ccエンジン搭載の最上級グレード『280Z』の後期型・Tバールーフ仕様をベースにしており、ボンネット・ダクトに催涙弾発射装置、リヤ・バンパーに煙幕発射装置を備えているほか、左右のドアは5ミリ厚のアクリル板を使用した特注のガルウィング仕様。主に大門の専用車両として西部警察シリーズ最終回までフル活躍したが、当然ながら車体の破損を伴うようなスタント・シーンに用いられることはなかった。
 




 
ニッサン・スカイラインR30(NISSAN SKYLINE R30)
NISSAN SKYLINE (R30)  1981.8 〜 1985.8
 

西部警察PART2・第15話『ニューフェイス!!西部機動軍団』以降、西部署特殊捜査車両としてスーパーZと共に活躍した『マシンRS(後のマシンRS−3)』のベース車となる6代目スカイライン。尚、同じく西部警察PART3・第16話『大門軍団フォーメーション』にて新たに投入された『マシンRS−1』『マシンRS−2』のベース車でもある。スカイラインの伝統であったボディ・サイドのサーフラインが姿を消したほか、C110型およびC210型ではその排気量(気筒数)によって『ショート・ノーズ』と『ロング・ノーズ』が使い分けられていたホイール・ベースも1種類に統合された。またエンジンも従来型のSOHCに加えてDOHCタイプもラインナップに加えられ、最上位グレード『RS』は後にターボ・モデルの投入によって当時の国産車としては驚異の出力となる205PSをマークした。また83年8月にはマイナー・チェンジが施され、『鉄仮面』と言われるRS専用のフロントノーズが追加されたが、85年8月のフル・モデルチェンジによりRSグレードは廃止されてしまう。

 マシンRSはスーパーZと同じく日産自動車と日産プリンスが共同開発した捜査用特殊車両、当時としては最上位グレードとなる4バルブ2000DOHCエンジン搭載の前期型RSをベースとしており、信号制御機能や目的地誘導機能を備えた捜査用コンピュータを搭載、スーパーZやこのマシンRSの登場により退役したマシンXの代役以上の活躍を果たした。西部警察PART2・第15話『ニューフェイス!!西部機動軍団』から西部警察PART3・第15話『若き獅子』まで活躍、同第16話『大門軍団フォーメーション』で改良された新マシン『マシンRS−3』として再登場することになる。

 また、西部警察PART3・第16話『大門軍団フォーメーション』にて新たに投入された『マシンRS−1』及び『マシンRS−2』は日産自動車が設計・製作を担当。共に実車において83年2月にラインナップ追加されたRSターボモデルをベースとしており、20mmマシンガンや『アフタ・バナー』による急加速装置を有し最高時速265kmを誇る『RS−1』は攻撃車、各種レーダや特殊無線機を有する『RS−2』は情報収集車として位置づけられ、情報分析車として位置づけられた『RS−3(ノン・ターボ)』共々、西部警察シリーズ最終話まで大門軍団のシンボルの一として華々しく活躍した。
 




 
ニッサン・フェアレディZ S30(NISSAN FAIRLADY Z S30)
NISSAN FAIRLADY Z (S30) 1969.11〜 1978.8 
 

当時の国産唯一の本格的スポーツ・カーとして海外でも爆発的な人気を博した2代目フェアレディ。オールドな雰囲気を醸し出すロードスターであった初代フェアレディから流線形を前面に打ち出したスタイリッシュなデザインに一新、またチューニングの王道と言われたL型エンジン(6気筒)を搭載、レースでも活躍した。73年9月にテールランプの形状を変更するなどのマイナーチェンジを施した後、74年1月には4人乗り仕様となるGS30型を発売。また、数多くあるバリエーションの中で、特にスカイラインGT−Rと共通のS20型DOHCエンジンを搭載して最高出力160PSを誇ったPS30型は『Z432』と呼ばれ、最強のフェアレディZとして歴史にその名を残した。

 『西部警察』シリーズにおいては、特に第104話『栄光への爆走』における運河越えのダイブシーンで見る者に強烈なインパクトを与えたほか、通行車両やスタントを伴わない犯人の逃走車両としてもしばしば画面に登場した。メインで使われたのは4人乗り仕様のGS30型であったが、運河越えのダイブでは前期S30型が使用された。
 




 
ニッサン・スカイラインC110(NISSAN SKYLINE C110)
NISSAN SKYLINE (C110)  1972.9 〜 1977.8
 

『ケンとメリーのスカイライン』をキャッチフレーズに若い男女をイメージ・キャラクターとして前面に打ち出す戦略が大ヒット、歴史的な成功を収めた4代目スカイライン。販売台数は5年間で実に64万台にも及んだ。上級グレードである2000GT系のモデルは下級グレードとなる1800・1600のGL系よりも長く延びたエンジンルームにフェアレディZと共通のL型6気筒エンジンを搭載、フロントグリルやテールランプの形状もGL系とは一線を画しており、GL系の『ショート・ノーズ』に対して『ロング・ノーズ』と称された。73年1月には当時の日産最強のエンジン・S20型を搭載した2000GT−Rを発表、標準装備のラジアルタイヤを覆うためのオーバーフェンダーやその独特のフロントマスクなど外装面でも話題を呼んだ。75年10月のマイナーチェンジを経て77年8月に5代目となる210型にフル・モデルチェンジされた。

 C110型は『西部警察』シリーズでは登場シーンも限られていたが、『西部警察PART2』シリーズ以降、セドリック・グロリアと並ぶスタント用のメイン車両としてフル活躍した。特に地方ロケにおいては圧倒的な存在感を誇示、北海道編での炎へのダイブ(PART2第26話・『−北斗の叫び−カムバック・サーモン』)や3回転の横転シーン(同第29話・『燃える原野!オロフレ大戦争』)は後に『西部警察PART3』のオープニングを華々しく飾った。廉価版のGL系(ショート・ノーズ)、上級グレードの2000GT系(ロング・ノーズ)問わず劇中において何台も破壊されたほか、時には一灯式ヘッドライトを装着した改造車まで登場するのもご愛嬌であった。
 




 
ニッサン・スカイラインC10(NISSAN SKYLINE C10)
NISSAN SKYLINE (C10)  1968.7 〜 1972.9
 

もともとスカイラインを開発したプリンス社が66年に日産に併合されたその2年後、初めて『ニッサン・スカイライン』としてデビューした3代目スカイライン。箱型のスカイライン『ハコスカ』という愛称で親しまれた。車体サイドにプレスされた特徴のあるラインは『サーフライン』と呼ばれ、以降4代目、5代目とスカイラインのアイデンティティとして受け継がれた。三度のマイナーチェンジが行われたほか、69年2月に発表された最上級グレード『2000GT−R』は、その後日産最強のエンジンとなるS20型エンジンを搭載、ツーリングレース通算50勝という快挙を成し遂げ、一躍日産を代表する人気車種へと昇華した。

 C10型は『西部警察』シリーズ初期からしばしばスタント用車両として活躍していたが、犯人車両というよりは一般の通行車両として事故に巻き込まれるケースが多かった。製造終了からかなり年数の経つモデルであったため、PART2以降では殆ど見かけなくなってしまったが、西部警察PART3第8話『1983・西部署配属 五代純』では石原良純演じる新任刑事・五代の私用覆面車として登場、画面狭しと暴れまわった挙句に華々しく爆発炎上した。
 




 
ニッサン・ローレルC130(NISSAN LAUREL C130)
NISSAN LAUREL (C130)  1972.4 〜 1977.1
 

所得水準の向上や購買層が抱き始めた性能重視の視点に応えるべく日産自動車が市場に投入したハイオーナー・カー『ローレル』の2代目モデル。トヨタの『コロナ・マーク2』のライバル車として位置づけられ、スカイラインGTと共通のL20型エンジンを搭載(SGL・SGX等)しつつ車体の拡張でセドリック並の居住性をも実現、同時期発売のC110型スカイライン同様のヒット作となった。73年10月のマイナーチェンジを経て77年1月に3代目のC230型へとフルモデルチェンジされる。

 『西武警察』シリーズでは後期型2000SGLが稀に犯人車両や通行車両として露出するに留まっていたが、PART2後半あたりから主に同じく後期型SGLタイプが白パトや犯人の逃走車両として地方ロケでの破壊シーンに多用されるようになった。基本的に4ドアセダンが使用されるケースが多かったが、地方ロケでは稀に2ドアハードトップベースの白パトが登場することもあった。




 
ニッサン・ローレルC230(NISSAN LAUREL C230)
NISSAN LAUREL (C230)  1977.1 〜 1980.11
 

先代で実現した居住性を引き継ぎつつそのクラシカルなスタイリングでより高級感を演出し、ハイ・オーナーカーとして不動のスタイルを確立した3代目ローレル。エンジンは従来通り、セドリックやスカイラインと共通のL型ユニットを搭載、またボディ・ラインナップには4ドアセダン、2ドアハードトップに加え、セドリック/グロリアで高評価を得た4ドアハードトップ・モデルも展開。発売当初丸型4灯であったヘッドライトは78年11月のマイナーチェンジで角型4灯となり、2年後の80年11月にはわずか4年足らずで4代目へとフルモデルチェンジされる。

 『西武警察』シリーズにおいては、第1・2話(『無防備都市・前篇/後篇』)にて後期型の上級車種『2000SGL−E』の4ドアセダンが渡哲也演じる大門圭介の専用覆面車として使用されたが、第3話以降あっさり姿を消し、その後は同じく後期型の『2800SGL』4ドアハードトップ共々、クラッシュとは無縁の犯人車両や通行車両としてたまに画面に露出する程度であった。とは言うものの、PART3以降徐々にスタント用車両として活躍するようになり、シリーズ終盤にもなると、主に2000ccクラスの前期型4ドアハードトップが犯人車両として頻繁に登場、激しいクラッシュシーンに多用された。
 




 
 
 
 

 

 
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